塩の山 ~甲斐路~ [ ・ふらふら探訪記]
桃の花の向こうに見える山が、塩山という地名の基になった“塩の山”です。
古くは古今和歌集でこの山を、
『志ほの山 さしでの磯に すむ千鳥 君が御代をば 八千代とぞなく』と読まれ、
“志ほの山”が“塩の山”になったとも・・・、
昔この山で塩が採れた事から“塩の山”と呼ばれたとも言われています。
塩が採れたか否かは定かではないようですが。
室町時代の開山以来唯一残る~中門~
室町時代の禅宗様四脚門の代表的遺構として
国の重要文化財。
この中門、あまりに普通に建っている為、
国の重要文化財とは気が付きません。
他に国宝の絹本著色達磨図など所蔵
また向嶽寺は、武田家滅亡時に武田家遺臣により、武田家の家宝である楯無鎧を向嶽寺の桜の木の下に埋められたものを徳川家康の命によって掘り起こされ、再度、菅田神社に納められたと伝えられています。
この話を、たまたま通りかかった寺の方に聞いてみたところ、寺の北西にある桜の木がそうらしいと教えてもらったのですが、この言い伝えそのものが定かではないようです。
甲斐武田家の祖、新羅三郎義光が後冷泉天皇から下賜されて以降の家宝
“御旗” “楯無鎧”
楯無鎧が奉納されている菅田神社。
日本最古の日の丸旗と言われる御旗は雲峰寺が所蔵。
雲峰寺は今回訪れませんでしたが、御旗を小学生の時に見た記憶があります。